
育毛の方法まとめ
個人差があるものの日本人の平均的な髪の太さは0.07mm~0.1mmといわれています。
髪の毛の育毛は、男性は10代から20代にかけて、女性は10代から30代にかけて太くなり、男性は20代後半、女性は30代後半から徐々に細くなっていきますが、髪の太さや質、白髪などは基本的には遺伝によるものが大きいと考えられているのをご存じでしょうか?
親から遺伝で受け継いだ髪の太さや質などはその後、劇的に変化する(細い髪が太くなる)ことはないようですが、生活習慣の乱れやAGAを発症するなどの後天的要因で弱く細くなっている場合は、生活習慣の改善やAGA対策などで、ある程度改善することが可能です。
そので今回の記事では髪の毛を太くする育毛方法について解説していきたいと思います。
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目次
髪の毛の育毛が細い原因
髪の毛の育毛が細い原因には、
- 生まれつきもともと細い場合(体質)
- 加齢による場合
- AGA(FAGA)や生活習慣、食習慣などでもともと太かった髪がやせ細ってきた場合
の3種類があります。
遺伝的な要素で生まれつきもともと髪の毛の育毛が細い場合は、体質なのでもとの髪の毛の育毛自体を太く強く変化させることは困難ですが、髪に栄養を与える成分を積極的に摂取したり、ボリュームアップ効果のある商品を使用することで育毛することが可能です。
また、加齢により髪の毛の育毛が細くなってきている場合は、細胞の老化によるもののため、エイジングケアを施すことで若干、太くすることができるようです。
育毛方法
原因を問わず、育毛方法には、
- 本来の自分の髪の毛の育毛自体を太くしていく方法
- 何らかの細工をして一時的に育毛方法
の2通りがあります。
ここからは、それぞれどういう方法があるか探っていきましょう。
自分の髪自体を根本的に太くしていく育毛方法
髪の毛の育毛が細い体質の人は、遺伝的要素が含まれていますので劇的に太くすることは困難ですが、髪の毛の育毛によい成分を積極的に摂りいれることで多少は太くなることが期待できます。
加齢による場合も同じことが言えますが、育毛に特に有効と考えられている成分には、亜鉛やコラーゲン、ビオチン、ミレットエキスなどがあります。
亜鉛
コラーゲン
ビオチン
イソフラボン(エクオール)
ミレットエキス
亜鉛は食事で摂ったタンパク質を髪の毛の育毛や筋肉、臓器などに変える働きや、AGAの原因である5αリダクターゼの働きを抑制する効果があります。
コラーゲンは、発毛メカニズムと密接な関係にある毛包幹細胞(髪の毛の育毛の元となる細胞)を維持するために必須と言われているほか、このような研究報告があります。
毛を生やすのは「毛包」という器官。毛包がうまく働かないと、脱毛しやすくなったり、薄毛になったりすることが分かっている。研究チームは、毛包の基となる幹細胞が、年をとると毛包に育ちにくくなる現象に着目。マウス実験では、老化で幹細胞のDNAに傷が残り、「17型コラーゲン」を分解する酵素が多く出るようになっていた。17型コラーゲンが分解されて減少すると、毛包が小さくなることを突き止めた。 人の頭皮でも50~70代の毛包は20~30代より小さく、17型コラーゲンの量も減っていた。
引用:日本経済新聞
ビオチンは、皮膚全体の新陳代謝を活発化させたり、コラーゲンの生成を促す効果もあるとされており、ミレットエキスは、髪の毛の育毛の主成分であるケラチンを構成するアミノ酸「シスチン」と「メチオニン」を始め髪に良い成分を豊富に含みます。
エクオールは、大豆製品(大豆イソフラボン)を摂取した時に、体内に存在する腸内細菌の力で生成される成分で、話題を呼んでいる成分です。
また、イソフラボンには女性ホルモンに似た働きをするエストロゲン様作用があり、男性ホルモンのアンドロゲンを抑える働きがあるので男性・女性を問わず髪の毛の育毛を太くしたい場合に期待できます。
血行を良くする
また、血行を良くすると、血液中の栄養が毛乳頭や毛母細胞に行き渡りやすくなり、その分、髪の製造活動にも良い影響をもたらします。
その点、頭皮のマッサージは血流を良くし、育毛のに有効と言われています。
「頭皮マッサージなんて女性の薄毛に効果があるの?」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、ヘアメディカルグループ・日本医科大学形成外科・株式会社アンファーが共同研究したところ「振動圧刺激が薄毛治療に効果がある」ということが発表されました。
アンファー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:三山 熊裕 以下「アンファー」)は、日本医科大学形成外科との共同研究により、“振動圧刺激により引き起こされるカリウムイオンチャネルの開口イメージング画像”の観察に世界で初めて成功しました。
なおカリウムイオンチャネル開口は毛乳頭細胞の発毛促進につながるトリガーとして考えられています。2018年9月6日(木)に、本研究成果および薄毛治療への応用について発表しました。
参考:日刊工業新聞
つむじなど頭皮に髪に栄養を運ぶのは血液です。その血液が血行不良になったら、髪は栄養不足を引き起こし、抜け毛の原因に。
また、育毛剤や育毛トニックなどを活用するのもおすすめです。これらは薄毛になって使い始めるものばかりではなく、将来の薄毛リスクに備えたものもあります。これらには血行を促進する成分が必ずといっていいほど配合されています。
生活習慣・食習慣を見直す
生活習慣(規則正しい生活や質の良い睡眠など)の乱れや栄養バランスが偏った食習慣、過度のストレスや運動不足などで髪の毛の育毛がやせ細ってきている場合はその原因を取り除くことで髪は太くなり(もとに戻り)ます。
AGAを発症している場合でもこれらの生活習慣や食習慣の乱れ、ストレス、運動不足などがAGAを加速させると言われていますのでこれらの生活習慣の改善は必須です。
シャンプーを見直す育毛方法
また、日頃から使用しているシャンプーを見直すことも有効です。シャンプーは、日常生活で唯一、ほぼ毎日、頭皮や髪につけるものなので髪に与える影響は大変大きいと認識すべきです。
良質なシャンプーで頭皮を毎日ケアすることは、髪と頭皮を健康に保つ基本です。
逆に頭皮に悪影響を与える成分を含むシャンプーを使用し続けると、頭皮(毛穴)から有害な成分が取り込まれ、浸透・蓄積し、頭皮の中からキューティクルなどを傷つけて徐々に髪が痩せて細くなってしまうという指摘もあります。
最近、ノンシリコンシャンプーとかアミノ酸系シャンプーとかいったものがブームになっているのはこういった頭皮や髪の健康志向が高まってきているからです。
シャンプーには、その洗浄成分によりおおまかに
- 石油系・高級アルコール系
- 石鹸系
- アミノ酸系
の3種類があります。
石油系・高級アルコール系のシャンプーは、脱脂力が強く頭皮のバリア機能として必要な皮脂を取り過ぎてしまう傾向があるため注意しなければなりません。
頭皮が乾燥し、バリア機能を弱めると外敵からの刺激に弱くなり育毛にはマイナスと考えられています。
髪を太くしたい場合は、頭皮に優しく刺激が少ない「アミノ酸系」のシャンプー(リンス、トリートメント)を使うことをお勧めします。
石油系・高級アルコール系 | 低コストで製造できるため価格が安価ですが、肌への刺激が強く頭皮や髪に残ると悪影響を及ぼします。ドラッグストアやスーパーなどの量販店で安価に販売されているものの大半がこの成分を使ったシャンプーです。 |
石鹸系 | アルカリ性で洗浄力があり、環境にやさしく人体に悪い影響を及ぼす成分は含まれていませんが、肌への刺激が強く頭皮や髪に残ると悪影響を及ぼします。また、仕上がりの髪がきしんだりゴワついたりする場合があります。 |
アミノ酸系 | 髪の元と同じ成分なので頭皮や髪にやさしく程よい洗浄力があります。但し、原料が高いため値段が高めとなります。最近、頭皮のケアブームでこの手のシャンプーが増えています。 |
AGA(FAGA)対策
自分の髪の毛の育毛自体を太くする基本的なことをご紹介してきましたが、AGAやFAGA(びまん性脱毛症を含む)が疑われる場合は、これら生活習慣や食習慣の改善に加えて育毛剤や育毛サプリメントなどに頼るなど、別途しっかりしたAGA(FAGA)対策が必要になります。
具体的なAGA対策としては、AGAの原因である5αリダクターゼやDHTの働きを阻害・抑制することです。そのためにはその働きを持つ育毛剤やサプリメントを活用するしか方法はありません。
AGAの原因とされる5αリダクターゼの働きを抑制する働きがあるとされている代表的な成分には、ノコギリヤシ(ソウパルメット)や亜鉛、イソフラボン、プラセンタなどがあります。
ノコギリヤシ(ソウパルメット)
亜鉛
イソフラボン(エクオール)
プラセンタ
特に、イソフラボンから作られるエクオールという成分は、5αリダクターゼの働きを抑制する働きやDHTが男性ホルモンレセプターと結合するのを阻害する働きがあるとして注目を浴びています。
また、これは血液学から偶然発見した育毛理論なのですが、一般募集した中での臨床実験で唐辛子の成分「カプサイシン」と豆腐の成分「イソフラボン」が育毛効果を相乗させることが分かっています。
髪が薄いか、まったくない48人を対象に、5カ月間実験を行いました。31人にはカプサイシン6㎎(唐辛子2g相当)とイソフラボン75㎎(豆腐200g相当)を毎日摂取してもらい、比較のため残りの17人には本人には知らせずに偽薬を飲んでもらいました。その結果、31人中20人(65%)が増毛または髪が太くなったのです。男性は17人中16人(94%)、女性は14人中4人(29%)に効果がありました。偽薬の17人に効果があったのは2人です。
また、育毛剤や育毛サプリメントも現在では研究も進み、クリニックでも様々なAGA(FAGA)対策商品も多数販売されています。薬と異なり副作用のリスクも非常に少ないので安心して使うことができますよ。
一時的に育毛する方法
一時的に育毛、つまり誤魔化す方法はいくつかあります。
パーマをかけたり髪型を変える
最も手っ取り早く高い効果が期待できるのが根元部分からパーマをかけることです。
パーマ液が髪の内部に入り込んだまま形状を維持してる為、かけ方を間違わなければペタン髪にもならずふんわりボリュームアップ効果も加わり、もともとの薄毛状態がさほど酷くない場合は、薄毛も殆ど目立たなくなります。
ツーブロック× ベリーショート | ツーブロック× ソフトモヒカン | ツーブロック× パーマ |
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参考:ゆたか倶楽部
シャンプーを変える
今使っているシャンプーをボリュームアップ効果のあるシャンプーに変えることも有効です。
但し、ボリュームアップシャンプーの成分には要注意です。市販の安価なものはボリュームアップ機能に傾注するあまり、頭皮のことを考えた成分設計にしていないものも多く見られます。
できれば頭皮に優しい自然な成分で髪のボリュームアップを図れるシャンプーを使うことをお勧めします。頭皮に悪影響を与えず、本来の自分の髪の毛の育毛の方法自体を健全に太くしていく機能を持ちながら、かつボリュームアップを図ってくれるシャンプーがベストです。